小1プロブレムと発達障害

記事を読んで

こんにちは、最近小学生のリアルな学校生活を目の当たりにしているK子です。

母子登校で毎日学校内にいるため色々な学年の先生や子供たちを目にする機会があるのですが、授業時間中に廊下や校庭をウロウロしている子をちょこちょこ見かけます。

K太の学校はインクルーシブ体制になっていて、支援学級の子も普通学級内で過ごすため、各クラスに配置されている支援担当の先生がフォローする仕組み。

ウロウロしている子をたいがい支援担当の先生が探しにやってきて、教室に連れて帰る、もしくは付き添ってウロウロに付き合うというパターンになります。

そして、K太もご多分にもれずこの「ウロウロしている子」状態になることがあります。

この授業時間中の立ち歩きについて何かできることはないものかとネットで情報を漁っているとこんな記事を発見しました。

日本の学校で小1プロブレムが起こるワケ 「大声で怒鳴る」は教師の力不足か
「小1プロブレム」と呼ばれる問題がある。小学校に入学したばかりの1年生が、黙って座って授業を受けられない現象を指す。なぜそうした「問題」が起きるのか。熊本大学教育学部の苫野一徳准教授は「家庭のしつけの問題とするような指摘は間違っている。これは日本の学校システムそのものの問題だ」と指摘する――。

小1プロブレムとは、小学校に入学したばかりの1年生が、集団行動ができないとか、黙って座って授業が受けられないとかいった“問題”です。これは、家庭のしつけが不十分だったり、自己コントロール力が未発達だったりすることが主な理由だと言われています。でもわたしは、正直なところ、それは子どもたちを“管理”する大人側の勝手な言い分だと考えています。

子どもを叩いてでも、親や教師の言う通りにするようしつけるのが当たり前だった時代、子どもたちが教室でおとなしくしていたのは、ある意味で当然のことでした。体罰はいたるところで行われていましたし、親がそれを望むことさえありました。学校は先生の言うことに従う場所。そんな社会的コンセンサスが、曲がりなりにもありました。でも、今のわたしたちは、体罰を恥ずべき行為と考えています。子どもたちを、過度に管理し、統率し、大人の言う通りにさせることが、実は子どもたちの成長を著しく損なってしまうのだということにも、多くの人が気づいています。

日本の学校で小1プロブレムが起こるワケ |PRESIDENT Online

この小1プロブレムだと言われる現象の子供達が定型発達の子だけを指すのか発達障害があったりグレーゾーンの子も含まれるのかはわかりません。

でも確かに昔はコワイ先生がもっといた覚えがあって、子どもたちは怒られて最悪叩かれるかもと恐怖があるからおとなしかったんだ、というお話はなるほどな、と思いました。

発達障害が社会的にあまり知られていない時代でもあり、授業中に立ち歩いたり、先生の言うことを聞かない子はただ問題児という扱いで、精神発達のアンバランスさを抱えていると認識してもらえずキツく叱られ続けられるパターンもあっただろうと思うとなんだか胸が痛みます。

今は先生が体罰でもしようものなら、大問題になります。

罰や恐怖でいうことをきかせることがNGになったのは賛成ですが、色んな個性を持った子供たちの学習を同一歩調で進めていくのが大変になるのは当然だろうなと思います。

さらにK太の学校のように支援の必要な子達もインクルーシブで出来るだけ同じように、となるとさらにハードルは高く先生達は大変だなあと気の毒にさえなってきます。

この記事を書いた大学の先生は、小1プロブレムは、過度な集団統率を必要とする学校システムのプロブレムなんだとし、「落ちこぼれ」「吹きこぼれ」問題にも言及しています。

そして、「みんなで同じことを、同じペースで、同じようなやり方で」「決められたことを、決められた通りに、黙って、座って、話を聞いて」という現在の学校のシステム自体を変えるべきだという持論のもと、その取り組みをされているようです。

理想的な学校のあり方を目指して変革に取り組もうとすること自体素晴らしいと思いますし、その子の個性に合わせて自由な幅を持った教育というのは発達障害がある子供にもフィットしやすそうな感じがします。

今後の子供たちの未来のためにも、学校が良い方向へ向かう取り組みが進むことにぜひ期待したいと思います。

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